キングダムネタバレ 鄴攻めの結末について

2017年11月14日


kingdom-gyou
*キングダムより

こんにちは、中華統一の軍師になりたい、ちびくじらです。
今回は、史実における鄴攻めの話を考察していく。

秦が行っている鄴攻めであるが、鄴攻めに失敗してしまうと王翦・楊端和・桓騎・王賁・蒙恬・信・羌瘣・河了貂といった優秀な武将を失ってしまうことになる。

そうなると、韓・楚・魏・趙といった秦に隣接国々が弱体化した秦を叩いてくることになる。そのため、この鄴攻めであるが、秦の将来をかけた大きな戦いと言えるのだ。

この鄴攻めであるが、実は、史実をもとにストーリーが作られているため、今後の話の流れを考えると同様な話になっていくものだと考えられる。それでは、鄴攻めの結末を考察していこうと思う。

キングダム鄴攻めの結末について

 

gyouzeme
*キングダムより


キングダムの鄴攻めの流れの確認

まずは、漫画キングダムの鄴攻めの流れを確認していきたいと思う。

昌平君が鄴攻めの戦略を考える

kingdom-shouheikun-senryaku
*キングダムより

鄴攻めは、政と昌平君が天下統一へのロードマップを書くことにした。そうして、趙を滅ぼすために鄴攻めを行うことになる。そうして、昌平君の戦略では、補給拠点を列尾において鄴攻めをしていくことになる。

そうして、以下の計20万人の陣営で鄴を攻めていくことになる。

総大将:王翦
大将:楊端和・桓騎
将軍:壁
五千人将:王賁・蒙恬・信
三千人将:羌瘣

昌平君の作戦が破綻したと見るやすぐさま王翦が戦略を練るシーン

kingdom-osen-senryaku
*キングダムより

昌平君がさずけておいた作戦であるが、それは崩れ去ってしまう。
というのも、趙の入り口である列尾の城を楊端和と信とともに落とすことに成功するのだが、列尾は想像以上に脆い作りであることが判明してしまう。

この意図は、趙の罠だということに、王翦・桓騎・楊端和・蒙恬が気付いていた。
この危険性を知って、王翦以外の将軍が参加した会議で蒙恬は「全軍撤退したほうがよいのでは?」というほどの状況であった。

だが、その状況の中で桓騎は、「兵糧が尽きる前に鄴を取ってしまうという選択肢もあるじゃねえか?」と王翦以外の全員に諭す。また、王翦も桓騎の想像どおりに兵糧が尽きる前に戦うことになる。

▶蒙恬の言葉

kingdom-mouten-senryaku
*キングダムより

一方、列尾を落としてからすぐに、王翦は鄴を偵察することになる。そこでは、鄴を簡単に攻め落とせないと知ると分かると、鄴の周りの近くの林で作戦を練り直すのである。ここは王翦の名シーンとしても紹介したい。

 

こうなっていった流れは、昌平君の戦略がうまくいかないときは、王翦に臨機応変に戦略を立ててほしいと告げるのであった。

▶昌平君が王翦に作戦の変更を告げる

f:id:chibikujira:20171008171541j:plain
*キングダムより

 

そうして、引き続き鄴攻めを続けることに決めた王翦であるが、
次に行ったことは、鄴の周りの小城を次々と攻め落とすことになる。

ここでの王翦は城を落とすが、民を殺すことはしなかった。
この狙いは、大量の民を鄴へ難民として送り兵糧攻めをしかけるためであった。

▶王翦の鄴を兵糧攻めで落とすために周りの城を落とすシーン

kingdom-hyourouzeme
*キングダムより

そうして、この兵糧攻めの基盤を作った王翦は、楊端和・壁は橑陽、桓騎は鄴、王翦・王賁・蒙恬。信は閼与へ向かうことになる。

この閼与は秦にとって因縁の場所であるが、その理由として、昔胡易が趙三大天の趙奢に討ち取られている場所なのである。というのも、この胡易は昌平君の師匠であり、弔い合戦という意味でも重要な戦いなのである。

閼与の戦い(Wikipediaより引用)

閼与の戦いとは紀元前269年との間で行われた戦い。

紀元前269年、秦はを討とうとして、公孫胡昜に軍を率いさせて、閼与(現在の山西省和順県)に布陣した。趙王は廉頗楽乗に韓を救援してやるべきかと質問したが両者とも「道が険しくて難しい」と言った。[1]王は趙奢を呼んで訪ねた。趙奢は「道は険しいが、例えて言えば二匹のネズミが穴の中で戦うようなもの。将の勇敢なほうが勝つでしょう」と言った。趙王は趙奢を指揮官として救援に向かわせた。

趙奢は邯鄲から30里の地に塁壁を築いて進軍を止めた[2]。秦軍は武安の西に陣を敷いて趙軍を待ち構えた。ある日、趙軍の陣にスパイが入り込んだが、趙奢はスパイをもてなして帰してやった。趙軍は塁壁を築いていて進軍を止めている、というスパイの報告を聞いた秦の将軍は大いに喜んだ。趙奢はスパイを帰らせた後、軍勢を急行させ、閼与から五十里離れた所に陣地を築いた。これを聞いた秦軍は全兵力を趙軍に向けてきた。趙奢は許歴の意見を聞き入れ、厚い陣形をしいて、1万人を北の山上に登らせた。秦軍は遅れてやってきて、山を奪取しようとしたが登ることができなかった。趙奢は待機していた軍勢を繰り出して秦軍を大破した。

秦軍に勝利した趙奢は趙王から馬服君の称号を賜わり、許歴は国尉の称号を得た。

史実では王翦の初めての大きな功績となる

kingdom-osen
*キングダムより

次に、実際の史実について話を進めていきたいと思う。

史実によると、鄴と閼与を王翦が占領してしまうことになる。この戦果は、歴史的にも大きな功績として知られている。

ちなみに、史実では閼与へ向かうにあたり、優れた将軍たちを任命することになるが、漫画では蒙恬・信・王賁を選んでいる。この点は、史実とは若干異なっている部分だと言えるだろう。

鄴攻めのまとめ

gyouzeme-matome
*キングダムより

こうして、鄴攻めは橑陽、閼与、そして鄴を制圧する流れになっていくはずだが、一方で橑陽と朱海平原での戦いでは苦戦しているため、もしかしたら漫画ではストーリーが少し変わるのかもしれないが、最終的には兵糧攻め合戦に勝つ描写になるだろう。

予想できる展開としては、李牧が王翦の攻撃を防ぐことができずに、鄴の城主が降伏してしまう状況になるのではと想像している。そのとき、桓騎はどう行動するのかが見ものだが、おそらく、鄴の住民を虐殺して李牧をさらに怒らせる展開になると想像している。

この鄴攻めだが、王翦が歴史に名を刻む大将軍になっていくスタートになるのだと考えると、王翦は歴史上有能な武将であったと想像できる。

 

■キングダム名言・名シーンまとめ

 

■キングダム史実に基づく考察